実家に帰省すると、帰るときにいつも護符を持たせてくれる。
道中で怪我や事故のないように、日々の生活で災いが起きないように。
大学受験のときも、就職試験のときも護符を身につけていた。
今まで人生何事もなく進んでこられたのは、護符のおかげかもしれないとも思う。
2年前に、実家に帰ろうとしたとき、ちょうど財布を新調したあとだった。
もらった護符はいつも財布に入れていたが、新しい財布に入れるのを忘れていたのだ。
すると、予定の電車が災害で立ち往生、駅までたどり着けずに乗ることができなかった。
仕方なく自宅に戻ると、護符がテーブルの上に置いてあった。
電車が駄目なので、飛行機を使うことにして、今度は護符をしっかり財布に入れて家を出た。
飛行機は慣れてないけど、トラブルもなく無事に実家に着くことができた。
自分が乗るはずだった電車がピンポイントで駅に着かないなんて、これまで経験したことがなかった。
護符を持って出なかったから、そんなことになったのだろうか。
それからというもの、少し怖くなって、家を出る前には護符が財布に入っているか確認するようになった。
これまた護符のおかげか、財布を落としても現金を取られたことがない。
クレジットカードなどもそのまま。
そんな親切な人が本当にいるのかと疑ってしまうくらいラッキーな経験を、何度かしたことがある。
それも護符のパワーなのだろう。